目指すは神戸弘陵から女子プロ野球へ、憧れの存在は島野愛友利投手

濱嶋葵さんの父・翼さん【写真:川村虎大】

「厳しいです。コントロールが悪いとたくさん怒られます。でも、それも全部、自分のことを考えてくれているので」。平日だけでなく、土日もチーム練習が始まる前にグラウンドに行き、チーム練習が終わった後も2人でトレーニングに励む。

 努力は徐々に身を結び、頭角を現わしていく。球速は3年生で82キロ、4年生で97キロを記録し、5年生では105キロに到達した。6年生になった今年、最速114キロを計測。史上初めて女子でジャイアンツジュニアに選出される選手へと成長を遂げた。

 女子プロ野球選手になる前に叶えたい目標が、女子野球の強豪・神戸弘陵高(兵庫)への進学だ。「愛友利ちゃんの後輩になりたいんです」と、8月23日に史上初めて甲子園球場で行われた「第25回全国高等学校女子硬式野球選手権大会」決勝戦で最終回に登板し、胴上げ投手になった島野愛友利投手(3年)の後を追う。

 小学4年生の頃、父からインスタグラムで島野の動画を見せてもらったのが憧れを抱くきっかけになった。「最近では甲子園でも投げていて、改めてすごいなって。変化球のキレやコントロールがいい」と語る。

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