
2006年夏の甲子園優勝、早実の主将・後藤貴司氏が明かす…中学時代の勉強方法
勉強が大切なのは分かっているけれど、なかなか続けられない——。そんな野球少年少女も多いだろう。「中学時代に勉強をやっておいて良かった」と語るのは、2006年夏の甲子園で優勝した早実(西東京)で主将を務めた後藤貴司氏。野球をやりたい高校があるのなら「まずはしっかり勉強しておくべき」と小・中学生に助言を送る。
小学生時は塾に通い、中学受験を経験して東海大菅生中に進んだ後藤氏は「宿題をするのはイヤでしたけど、勉強自体はできない方ではなかったですし、成績も上位に入っていました」と振り返る。「そうじゃないと早実を受けようと思わなかったでしょうし、野球だけやっていて勉強していなかったら全国制覇することもなかったですね」と語った。
早実進学を希望したきっかけは、中学時代に見た東京六大学野球の早慶戦。「早大に行きたい」と強く感じ、そのための進学先を両親と探したという。早実は創立100周年を迎えた2001年に東京都国分寺市にキャンパスを移転。実家の小平市から近いこともあって志望することになった。
とはいえ、偏差値が70を超える早実には簡単には入れない。東村山リトルシニアでプレーしていた後藤氏は「一般受験で入るのはかなり厳しいと思った」そうで、スポーツ推薦での合格を目指した。家庭教師をつけて小論文と面接を徹底的に対策。何度も小論文を書き、面接の想定問答を繰り返した成果もあって見事に難関を突破した。
早実入学後は厳しい野球部の練習とともに、通常の授業以外に補講を受けるなど文武両道に邁進。練習から帰宅後はクタクタで勉強時間を確保するのが難しい分、学校までの往復の電車内で勉強していたという。
中学までは「しっかり授業を聞いていれば大丈夫」

中学までの勉強については「しっかり授業を聞いていれば大丈夫だろうという感覚でした」と回顧する。「野球の練習後なんかは疲れて自宅で勉強はできない。学校の授業で全て覚えようと思っていました」。授業に集中して、宿題以外の勉強は自宅に持ち込まない。その分、野球の技術向上に時間を割く。ともに集中して取り組め、その結果として両立できていたのである。
早実の授業については「きつかったです。ちゃんと勉強して理解しないと難しかった。いろんな先生が補講してくれて、同級生も教えてくれて何とか卒業できましたね」と苦笑いしたものの、卒業後は中学時代に憧れていた早大に進学。大学でも野球部に入部し、社会人野球の日本製紙石巻でも3年間プレーした。
小・中学生時代に勉強もしっかりやっていたからこそ志望校に合格し、高校野球で日本一も達成。現在、都内でサラリーマン生活を送っている後藤氏は「勉強をやっていたおかげで、選択肢が広がりました」と力を込める。ちょっとした工夫と努力で道は開ける。行きたい高校がある中学生は、参考にしてはいかがだろうか。
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