手洗いに2つのメリット、ソックスは柔軟剤、帽子は洗濯のりで仕上げ
野球のユニホームとシューズに続き、ソックスと帽子の洗い方でも“洗濯王子”が家庭でできるプロの技を披露した。どちらも手洗いの仕方は共通しているが、仕上げや干し方にひと工夫すると完成に差が生まれるという。簡単で効果抜群の洗濯術は、少年野球の保護者を助けるはずだ。
練習や試合後は汚れも臭いも気になるソックス。“洗濯王子”の愛称で親しまれるクリーニング会社「芳洗舎」の3代目・中村祐一さんは、桶に水と洗剤を入れて洗濯液を作った。その中にソックスを入れて、ブラシでこする。中村さんは「洗濯液にソックスの汚れを移すようにこすります。手洗いの良いところは、洗濯機で落ちない汚れを落とせるのも1つですが、きれいになったかどうかわかりやすい点も挙げられます」と説明する。
ソックスから汚れが出なくなるまで洗剤液の中でこすったら、桶に水をためてすすぐ。何度か水を入れ替えて、水が透き通ったら汚れがない状態と判断できる。そのまま脱水をかけても良いが、中村さんは抗菌作用のある柔軟剤に浸けてから洗濯機にソックスを入れた。脱水後は干して終了となる。
帽子を洗う時も、ソックスと同じように洗剤液を作ってブラシでこする。額に触れる部分とつばは汚れやすいので、強めにこすると良い。洗濯機で洗っても問題ないが、つばが折れるなど型崩れする可能性があるため、中村さんは手洗いを勧めている。洗う前に確認しておきたいのが帽子の素材。綿はスレが出やすいため、こすりすぎると毛羽だって白くなるという。
水の濁りがなくなるまですすいだら、最後に使うのは洗濯のり。水に入れて帽子を浸してから脱水すると、張りのある仕上がりになる。干す時も、ひと工夫。風船を膨らませて帽子の中に入れて干すと、形をきれいに保てる。ちょっとした手間でソックスも帽子もプロの仕上がりになる。