手洗いは40度のお湯でヘラを使って、漂白剤は酸素系の粉末がお勧め
野球のユニホームは、洗濯機で洗っても汚れが残る時がある。“洗濯王子”ことクリーニング会社「芳洗舎」の3代目・中村祐一さんが、家庭でもできるプロの技を実演。頑固な汚れを落とす手洗いの方法と漂白剤の選び方を解説した。洗濯前は泥だらけだったユニホームは、中村さんの手によって驚きの白さを取り戻した。
予洗いや洗濯機の設定など、中村さんは家庭でも使えるプロの技を次々に披露する。泥だらけだったユニホームを洗濯機から取り出すと、見違えるような白さになっている。ただ、近くで見ると、所々に汚れが残っていた。
「全体的な汚れは、洗濯機でもある程度落ちます。それでも残ってしまう汚れはピンポイントで落としていきます」
高圧洗浄のようなプロが使う機械は自宅になくても、ヘラやスプーンを使えば汚れを落とせる。力を入れて強くこすれば、徐々に汚れが消えていく。そして、桶に洗剤液を作ってユニホームを手洗いする。中村さんは「お湯で洗うと洗剤の働きが活発になります。生地も緩んで汚れが落ちやすくなります」と40度くらいのお湯を使うよう勧めている。ある程度、汚れが落ちたら再び洗濯機ですすぐ。
最後は漂白剤。40度ほどのお湯に溶かして、ユニホームを漬ける。中村さんが勧めるのは、液体よりも漂泊の力が高い粉末。注意が必要なのは酸素系を選ぶこと。塩素系は作用が強いため、白い衣類が黄ばむ可能性があるという。もう一度、洗濯機ですすげば洗濯終了。泥だらけだったユニホームが真っ白に生まれ変わった。ビフォア、アフターを比べると、改めて“洗濯王子”の魔法に驚かされる。
ユニホームの洗濯は、少年野球の保護者に共通する週末の悩み。家庭でできるプロの技は負担を和らげ、汚れを落とす洗濯の楽しみにつながる。