高3春に東海大相模・菅野智之に投げ勝って評価急上昇

 1年秋からエースとなり、2年春には関東大会へ。ところが夏は、同学年でライバル関係にあった木村文紀投手(現日本ハム)がいる埼玉栄に準々決勝でコールド負け。最上級生となった2年秋には再び木村投手と県大会準々決勝で投げ合い、0-1で敗れた。ただ、2年夏から学校近くに下宿し、“食トレ”とトレーニングで体重が10キロ近く増えて80キロに。球速も140キロ台後半に達するなど、一気に成長した。

 大きな自信を得たのは3年春だった。県大会を制し、関東大会初戦で東海大相模(神奈川)に7-2で快勝した。1学年下の菅野智之投手(現巨人)を攻略して自らのバットで5打点。投打にわたる活躍で「評価が上がったと思う」と語る。

 夏の県大会は決勝で浦和学院に敗れたものの、秋の高校生ドラフトでヤクルト、西武から1巡目指名を受けた。公立校で1年から経験を積み、順調に成長を遂げた増渕さん。自らの選択は間違いなく正しかった。

トレンドワード