かつてはエラーで大泣きも…今や自信溢れる遊撃手 千葉「ASAI KIDS☆UNITED」稗田琉久くんが得た自覚

子どもたちの“がんばった瞬間”を記録して応援する新企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。First-Pitchでは、日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回は、千葉・東金市の学童野球チーム「ASAI KIDS☆UNITED」で遊撃と投手を務める稗田琉久(ひえだ・りく)くん(4年)です。
◇◇◇◇◇◇◇
琉久くんはかつて、野球のプレーがうまくいかないと、すぐに涙を見せるような子だった。野口孝之介監督は「小学2年生くらいの時は、打席で三振すれば大泣きするし、守備でエラーすれば大泣きするという感じでした」と振り返る。だが今は違う。精神面で大きな成長を遂げ、「自分がチームの中心選手だという自覚」(同監督)を持って、仲間を引っ張る存在になった。
変化のきっかけは、3年生の冬に遡る。野口監督は琉久くんを上級生が在籍するAチームに帯同させた。「上のレベルの経験をさせて、同級生とやる時にも、もっと心のゆとりを持ちなさいと。そういう期間を設けました」。それが、今の自信につながっていると分析する。
上級生との練習は、自分の技術を磨くきっかけにもなったようだ。ハンドリング練習を重ね、ショートバウンドの捕球にも自信がついた。だが、9月の「ロッテ旗 千葉県少年野球低学年大会」は準決勝で、優勝した習志野サンデーズに敗退。「打てなかったことが悔しい」と振り返る。それでも、かつてと違って涙では終わらせない。「練習でしっかりそういうところを改善して、チャンスで打てるように、試合に活かしていこうと思っています」。課題を次への力に変える意気込みだ。
「プロ野球選手になって、ショートのポジションで活躍したいです」
ソフトバンクの試合を見て憧れて、野球を始めた琉久くん。ショートのポジションには特に「いろんなプレーとか、ダイナミックなプレーがあるところ」に面白さを感じている。夢の実現へ、日々の練習は家でも欠かさない。
「今ではもう泣かないし、強くなってくれた」と野口監督は目を細める。能力が高い選手と認めるからこそ、まずは「全体を見る力、引っ張る力、自ら発信する力」を伸ばす機会を与えてきた。心の成長はプレーにも伝播し、周りへの声かけも良くなった。その姿は、確かに“昨日の自分”を超えた中心選手そのものである。
野球が上手くなる技術ドリルを多数紹介…無料登録で指導・育成動画が250本以上見放題
野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」(ターニングポイント)では、無料登録だけでも250本以上の指導・育成動画が見放題。First-Pitchと連動し、小・中学生の育成年代を熟知する指導者や、元プロ野球選手、トップ選手を育成した指導者が、最先端の理論などをもとにした練習法や、保護者の悩みに寄り添う食事法、成長期の子どもとの向き合い方などを紹介しています。
■専門家70人以上が参戦「TURNING POINT」とは?
■TURNING POINTへの無料登録はこちら




