全国で「全部出たかった」悔しさが開花 二見フレンズジュニア・田辺颯大くんを変えた“1本の適時打”

試合に出られない悔しさをバネに掴んだ全国大会での確固たる自信
子どもたちの“がんばった瞬間”を記録して応援する新企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。First-Pitchでは、日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回は兵庫・二見フレンズジュニアの田辺颯大(そうた)くん(6年)です。
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全国大会の舞台で、田辺くんは確かな進化を遂げた。井上裕司監督が「今まではあまり試合に出てなかった」と振り返るように、以前はベンチを温める時間が長かったが、8月に行われた「第30回高野山旗全国学童軟式野球大会」で持てる力を発揮。チームの準優勝という結果の中で、指揮官は「心が強くなった」と評価するほどの精神的な成長を見せた。重圧の中で放った1本のヒットが、彼の内面を劇的に変えた。
「全国で戦えたことで、実力があるんだと自信がついた」
同大会でチームは5試合を戦い、田辺くんの出場は3試合に留まった。「全部出たかった」と、試合に出られない悔しさ、もっとチームに貢献したいという強い思いはあったが、結果としてその思いが彼の進化を加速させた。試合に出るたびに結果を出せるようになった打席で、成長は確信となって現れた。
目指すはレギュラーの座だ。守備に課題を感じている田辺くんは、レギュラーになるには守備が不可欠だと、連日ノックを受ける練習に取り組んでいる。特に意識するのは「ゴロを後ろに逸らさないようグラブを地面につける」ことだという。
井上監督も「全国で1本打って自信に変わった」と田辺くんの成長のきっかけを明確に捉えている。指導者が与えた些細な一言や、選手自身が掴んだ一打が、自信に繋がる最大の燃料となったのだ。努力を惜しまない田辺くんは、次の大会に向けて「新しいポジションも守っていきたい」と意気込み、チームでの全国制覇という目標を掲げる。昨日の自分を超え、グラウンドで躍動する彼の挑戦はこれからも続いていく。
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