“弱気な5年生”が大舞台で決勝タイムリー 二見フレンズジュニア・谷元優羅くんが示した「一歩の勇気」

文:First-Pitch編集部

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「高野山旗全国学童軟式野球大会」の初戦で貴重な決勝打

 子どもたちの“がんばった瞬間”を記録して応援する新企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。First-Pitchでは、日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回は兵庫・二見フレンズジュニアの谷元優羅(ゆら)くん(5年)です。

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 5年生ながら強豪チームのレギュラーを担う谷元くんは、技術的な才能を持ちながらも、かつては打席に立つたびに「三振したらどうしよう」という不安を抱えていた。足の速さという武器を持ちながら、井上裕司監督が「今までは一歩の勇気がなかった」と指摘するように、プレーの端々で引っ込み思案な一面を見せていた。

 しかし、8月に行われた「第30回高野山旗全国学童軟式野球大会」という全国の大舞台で準優勝。その経験を通じて壁を打ち破る瞬間を迎える。監督が「思い切りの良さが出てきた」と語るように、谷元くんは前向きな姿勢をグラウンドで見せていた。

 自身が最も記憶に残るプレーとして挙げたのは、大会初戦での一打だ。同点の緊迫した状況で放った2点タイムリーが、チームを勝利へと導き、準優勝という快挙への一歩となった。ただ勝ち負け以上に、困難な場面で逃げずに立ち向かった姿勢こそが、彼にとって最も大きな収穫だった。

「チャンスに強くなった。ベンチワーク。準備の大切さ」

 一方で、谷元くんは課題も口にする。守備では「ファウルフライをビビッて捕れなかった。ピンチを広げた」と振り返る。この弱点を克服するため、日々の練習ではレフトのライン際の打球を「後ろに反らさないように回り込んで捕る」ことを意識し、グラウンドで一歩踏み出しピンチを防ぐための地道な努力を続けている。

 全国の舞台を経験した谷元くんは、次のチームの核として期待されている。監督は「毎年、強くしていきたい。チームを引っ張って、その経験を他の子にも教えてほしい」と、準優勝の経験を未来に引き継ぐ「キャプテン」としての役割を託している。

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