「ピッチャーに優しく声かけができた」 嘉田生野球スポーツ少年団・古橋琉蒼くんに増す“主将の責任感”

土日も遅くまで努力「勝ちたいっていう気持ちで練習してます」
First-Pitchでは、子どもたちの”がんばった瞬間”を記録して応援する新企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」を始めました。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回、紹介するのは8月2日に茨城で行われたノーブルホームカップ決勝トーナメントで選手宣誓も行った嘉田生(かたお)野球スポーツ少年団の主将で一塁手の古橋琉蒼くん(6年)です。
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この日の試合で最も印象的だったのは、技術面での成長ではなく、チームメートへの気遣いだった。
「前はできなかったけど、やることができるようになったことはありますか?」という質問に、古橋くんは少し照れながらこう答えた。
「(一塁から)ピッチャーに優しく声をかけてあげたことです。前はあまり声をかけていませんでした」。主将として「チームを引っ張っていくことを頑張りました」と語る古橋くん。その頑張りは、大きな声で指示を出すことや派手なプレーを見せることではなく、仲間への優しい言葉かけという形で表れていた。
この日の試合は惜しくも敗戦。古橋くんは2打点を記録し、「打点を稼げたことが嬉しかったです」と振り返った一方で、自分への厳しさも見せた。「自分が1本(ヒットが)出ないのがチームの負けに繋がったので、次の大会では打ちたいです」
最後の打席については「悔しかったです」と素直に心境を語った。主将として、そして一人の選手として、勝利への責任を強く感じている様子が伝わってきた。昨年は二塁を守っていたが、今年は一塁に挑戦している。谷中俊介監督は「これまでは打つ方がいい時は守備がうまくいかなかったり、守備がいい時は打撃がよくなかったりしたけど、今日の試合はよかった」と高評価。監督の目から見ても、成長を感じさせる試合だった。
古橋くんの成長を支えているのが、日々の地道な練習だという。「チームの練習が終わったら、悪いところを自主練習で直しています」「土日も遅くまで練習しました」と、人一倍の努力を重ねている。心構えを聞くと「勝ちたいっていう気持ちで練習しています」と力強い答え。そして「練習大好きです」という言葉からは、野球への純粋な愛情が伝わってきた。
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