“週末4時間練習”で日本一 中学硬式チームが実践…短時間で効果生む「大人の役割」

文:First-Pitch編集部

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京葉ボーイズ関口勝己監督は自ら打撃投手を務め、ストライク率8割超

 全国制覇を成し遂げるチームは普段、どれくらいの時間練習しているのだろうか? 選手たちは自宅で自主練習しているのか? 野球をしている子どもを持つ保護者は気になるところだろう。日本一に3度輝いた千葉・京葉ボーイズの関口勝己監督が24日、野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」の会員向けイベントに参加。練習時間を短縮して効果を上げるためには、大人の関わり方が大事と強調した。

 京葉ボーイズは創部14年で全国制覇を3度達成している。強豪チームと聞くと、毎日白球が見えなくなるまでの長時間練習しているとイメージしがちだが、京葉ボーイズは基本的に土日しか活動していない。平日は週1日、希望者が打撃練習するくらいだという。チームを率いる関口監督は「平日に1日、土日も1日4時間くらいの練習で十分だと思っています。単に練習量を増やしても、質が高くなければ効果は薄いです」と説明する。

 関口監督は同じ練習メニューでも、大人が上手く関わることで時間を短縮できると説明する。例えば打撃練習では、指揮官自ら打撃投手を務める。「子どもたちが打撃投手をすると、ストライクが入らずに時間がかかりますし、打者はボール球ばかりを打ったりすることになります」。

 打撃投手がテンポ良くストライクを投げ込めば効率は上がる。現在58歳の関口監督はトレーニングを怠らず、8~9割のストライク率を誇るという。体力にも自信があり「正しい投げ方をしていれば体に負担はかかりません」と1日に1000球投げる時もある。

保護者の協力も成長への大事な要素「褒めてほしい」

 守備練習も同じで、指導者がリズムよくノックを打てば、同じ内容を短い時間で終わらせることができる。選手の集中力も切れにくいため、高い効果が期待できる。

 京葉ボーイズでは、平日に自宅で自主練習している選手が多いという。関口監督は「風呂に入ったら湯船の中で軟式ボールを回転させて指先の感覚を養ったり、ストレッチや体幹トレーニングをしたりするのは自宅でもできます」と話す。運動能力が伸びる小、中学生の時は野球以外の時間も大切で、サッカーやバスケット、ドッジボールや鬼ごっこなどを勧めている。

 グラウンドでは指導者が選手をサポートするが、自宅では保護者の協力も選手の成長に大事な要素となる。関口監督は「子どもたち自ら行動できるように、褒めてほしいと思っています。『それをやったら駄目』というようなネガティブな発言ではなく、『よくできたね。こうすれば、もっと良くなるんじゃない』などポジティブな声かけが大切」とアドバイスする。大人の言葉や関わり方や次第で、子どもの成長曲線は変わってくる。

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