最速105キロ→半年で129キロに 中学軟式で全国V…右腕の急成長支えた「1キロの白米」

“春の王者”に輝いた最速136キロ右腕…球速が大幅に伸びたワケ
中学軟式野球の全国大会「文部科学大臣杯 第17回全日本少年春季軟式野球大会ENEOSトーナメント」は25日、岡山県の倉敷マスカットスタジアムで決勝戦が行われ、桐生大附属中(群馬)が東海大静岡翔洋中(静岡)に5-2で勝ち、創部3年目で初優勝を飾った。チームを牽引したのは、エース・野田晟太。最速136キロの直球と、緩い変化球のコンビネーションで打者を翻弄したが、中学入学後の半年で直球の球速は20キロ以上伸びたという。一体何が急成長を促したのか、話を聞いた。
東京都足立区に生まれ、同区の強豪学童チーム「カバラホークス」で野球を始めたが、当時は“2番手”。投手としての実力を伸ばしたいと思った時に出会ったのが、桐生大附属中で監督を務める齋藤健子郎氏だった。
野田は「1期生なので、人数がいない分しっかり指導を受けられると思いました。(系列校の桐生第一)高校と同じ施設で練習できるのも大きかったです」と、決断の理由を明かす。母も当時を語る。「中学生で寮生活で、しかも1期生なんて……不安ばかりでした。でも、自分の決めたことは絶対に曲げない子でしたし、後々後悔はさせたくなかったので。別れは涙涙でしたけど……」。
中学進学当初の最速は105キロ。身長と体重は160センチ、50キロ前半だった。しかし、1年生の10月に出場した新人戦では、最速129キロを計測。本人も「今こんなに出るんだ」と驚いたという。
急成長の背景には食生活の大きな変化があった。「監督から、『体重が増えると打撃も投球も出力が出るようになるよ』と教わって、チームみんなで、寮で出される食事の時に米だけで1キロ以上を食べるようにしています」。そこに首脳陣考案のジャンプ系を中心とした“瞬発力”トレーニングがピタリとはまり、球速は最速136キロまで伸びた。
線の細かった体は、現在では175センチ、73キロまで大きくなった。がっしりとした体格だがしなやかさも持ち合わせ、この大会では90キロ台後半のスローカーブとスライダーも駆使し打者を翻弄。準決勝のMIYAZAKI TAKAKURO戦では、5回無失点8奪三振の快投でチームを決勝進出へ導いた。
“1期生だらけ”のチームを引っ張った人間的成長

伸びたのは野球の技術だけではない。齋藤監督は、野田の成長をこう語る。「キャプテンを去年の秋までやってくれていて、ずっと中心選手として活躍してくれました。彼が一番野球を理解していて、指導に対する理解度、吸収度が高いので、ここまでの2年間の成長度合いもやはり大きいです」と評する。
野田は決勝戦で2回に降板するも、その後回った二塁では守備を完璧にこなし、凡退や劣勢時でも暗い表情を見せなかった。前例のない“1期生だらけ”のチームは、苦難にさらされることも多かったはずだ。エース右腕の人間的成長が、チームの躍進に寄与したのは間違いないだろう。
「将来はダルビッシュ投手のような、変化球も凄くて球も速い、日本を代表するような投手になりたいです」。年頭に立てた目標は最速145キロ。まだまだ成長の余地を感じさせる。言葉の節々には、このチームで得た確かな自信と、未来への確かな希望が込められていた。
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