小中学生で修正しないと手遅れ? 手投げを改善…全身のひねりを作る“歩きスロー”

文:橋本健吾 / Kengo Hashimoto

XFacebookLineHatena

兵庫フロッグスポニー・妹尾監督が伝授する「ステップスロー」

 小学生や中学生の指導者を悩ませる問題の1つが「投げ方」だ。肩や肘を痛める、遠くまでボールを投げられない、コントロールが安定しない……。こうした悩みは、腕の力だけに頼る投げ方が原因となっていることが多い。中学硬式野球チーム「兵庫フロッグスポニー」の妹尾克哉監督は、体全体を使ったスローイングドリルを通じて、少年たちの悩みを解消している。紹介してもらったのは、足運びを加えた「ステップスロー」だ。【記事下の動画を参照】

 妹尾監督は兵庫の名門・神戸国際大付高出身の25歳。高校時代は甲子園出場こそないが、その後は四国アイランドリーグ、ルートインBCリーグ、九州アジアリーグと3つの独立リーグでプレー。米国球界にも挑戦し、北米独立リーグでもプレーした経験を持つ。現役引退後でも“指導を体現し動ける指導者”として注目を集めている。

 投手以外は動きの中でスローイングする場面が多いだけに、上半身と下半身の使い方が大切になる。そこで効果的なのが「ステップスロー」。やり方はシンプルで「簡単に言えば、歩きながら投げていくだけです」と妹尾監督。

 右投げの場合、左足からスタートし右足を出した際に、正対していた体を三塁側にひねり、左肩を入れてグラブを投げる方向に向け、右手はトップの位置を作る。そこから左足をステップして投げていく。リリースの瞬間、肘の位置が落ちないことを意識したい。妹尾監督は「腕だけで投げに行かず、ステップをしながらでも体を大きく使うことが大切です」とアドバイスを送る。

 リリースポイントの指先の使い方も大切だ。重要なのは「投げた後に手がパーにならないように、最後に指でボールを切るイメージ」を持つこと。ボールに回転がかかり安定したコントロールにつながる。このドリルを繰り返すことで、体全体を使ったスローイングを習得できるはずだ。

【実際の動画】スローイングを強化したい球児、指導者は必見 体を大きく使う「ステップスロー」

日本一の監督も推薦、継続率93.9%!
少年野球に特化した育成動画配信サイト

正しい投球動作が身に付く練習法を紹介…無料登録で指導・育成動画250本以上が見放題

 野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」(ターニングポイント)では、無料登録だけでも250本以上の指導・育成動画が見放題。First-Pitchと連動し、小・中学生の育成年代を熟知する指導者や、元プロ野球選手、トップ選手を育成した指導者が、最先端の理論などをもとにした、合理的かつ確実に上達する独自の練習法・考え方を紹介しています。

■専門家70人以上が参戦「TURNING POINT」とは?

■TURNING POINTへの無料登録はこちら

https://id.creative2.co.jp/entry

トレンドワード