バント失敗は「苦手な手足を使っている可能性」 成功率に影響…“画一的指導”の問題点

更新日:2026.02.18

文:間淳 / Jun Aida

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「上手くフィットしていないかも」の引き出しが野球選手を伸ばす

 選手のタイプを見誤ると、成長の機会を奪ってしまうかもしれない。オリックスやMLBのナショナルズでトレーナーを務めた高島誠さんが16日、3週連続で開かれた野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベント「打撃改革3DAYS」で講師を務めた。チームの約束事として、全ての選手に同じ指導をするデメリットを指摘した。

 プロトレーナーの高島さんは小学生からプロまで、あらゆるカテゴリーの選手を指導している。個々の身体的な特徴などによって効果的な指導法やトレーニング内容が異なると知っているからこそ、チームの指導者に伝えたいことがある。

「指導と合わない選手がいることを監督やコーチに知ってほしいです。選手のパフォーマンスが良くないと、練習不足を原因にしがちですが、指導がフィットしていないという引き出しを指導者が持っていると、選手は伸びます」

 どんな名将であっても、その教えは絶対ではない。チーム内には指導内容が合う選手がいる一方、合わない選手もいる可能性がある。自分の方針や指導が一部の選手には「上手くフィットしていないかもしれない」と疑うことが、選手の成長につながるケースがあると高島さんは指摘する。

バントが上手くできない選手…苦手な手足を使っている可能性

プロトレーナーの高島誠氏【写真:伊藤賢汰】

 例えば、バントの成功率を高めるポイントは、選手のタイプによって異なるという。左右の手足どちらに力を入れやすいのかを把握していないと、自分に最適なバントの仕方が身に付かない。

 高島さんは「構えた時の後ろ足と前足、どちらに体重を乗せると力が入るのか。バットも力を入れやすい方の手でコントロールします。バントが上手くできない人は、体やバットを操作するのが苦手な方の手足を使っている可能性があります」と説明する。バントはチームで1つのやり方を徹底するケースが少なくないが、そのやり方が合わない選手もいる。

 高島さんは「指導そのものが間違っているわけではなく、選手に合わないケースはあります。選手も自分に合った指導や情報を選べるかどうかが大事になってきます」と話す。練習を成果につなげるには、指導者も選手もタイプの把握が重要になる。

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