
11月22日~24日に滋賀・皇子山ほか3会場で「MLB CUP 2025」を開催
硬式少年野球5リーグ所属の小学6年生以下の選手を対象にした「MLB CUP 2025」(11月22〜24日、滋賀)は、日本の小学硬式野球界にとって歴史的な転換点となる。これまで各団体は独自の文化や指導法を持ち、それぞれの枠組みの中で活動してきた。長年続いてきた団体間の壁を、なぜ越えることになったのか。その答えは、MLBが掲げる「勝敗を超えた価値」と「野球の文化を育むこと」にある。
MLBの海外ビジネス部門で責任者を務めるレイモンド・リウ氏は、今大会を迎えるにあたりコメントを寄せた。「野球文化を育むことはMLBの大きな使命であり、次世代の環境づくりは重要な取り組みのひとつです。5つの団体がその垣根を越えて競い合い、交流することで『子どもたちが楽しみ、共に成長する』という少年野球の原点に立ち返り、未来へのビジョンを共に描く貴重なプラットフォームになると確信しています」と大会の本質を語る。
次世代の環境づくりは、グローバルな野球界の発展に欠かせない要素。将来のタレント育成は、その中心的な役割となる。大会では真剣勝負が繰り広げられるが「勝敗だけを価値基準にはしません」と、それ以上に異なる環境で育った選手たちが出会い、刺激を受け合い、新たな視野を広げることが大切なポイントだ。「野球をもっと好きになるきっかけを提供すること」とレイモンド氏は語る。
異なる練習法や指導スタイルに触れることで、選手だけでなく指導者にも新しい発見が生まれる。競技力の向上はもちろんのこと、野球の原点である「子どもたちが楽しみ、共に成長すること」というビジョンのもとで、すべての団体が垣根を越えて同じフィールドに立つ。
マイネットスタジアム皇子山ほか3会場で開催する大会には、各団体の地区予選を勝ち抜いた全9チームが集う。22日に開会式を行い、23日に3チームに分かれての予選リーグ、翌24日に上位4チームによる決勝トーナメントを実施して優勝を決める。期間中は試合だけでなく、ホームランダービーやMLB経験者・現役選手による野球教室など多彩なプログラムが用意されている。MLBは今後も、クリニックや指導者支援などを通じて日本の野球界の裾野拡大に取り組んでいく。
「長期的視点で子どもたちを育てることが最大の投資です」とレイモンド氏は強調する。野球を通じて得られる多様な経験と成長の機会こそが、子どもたちの未来を豊かにする。この大会で出会った仲間と、いつか世界の舞台で再び肩を並べる日が来るかもしれない。そんな未来への“種まき”が、滋賀の地から始まろうとしている。
「MLB CUP 2025」出場チーム
◎予選Aブロック[マイネットスタジアム皇子山]
勝呂ボーイズ(ボーイズ東日本ブロック)
兵庫リトル(リトル代表2 西日本)
松山ボーイズ(ボーイズ中四国・九州ブロック)
◎予選Bブロック[草津グリーンスタジアム]
杉並中野GALAXYエメラルド(ポニー)
鹿児島シャークス(フレッシュ)
大阪柴島ボーイズ(ボーイズ関西ブロック)
◎予選Cブロック[守山市民球場]
ヤング神戸三田イーグルス(ヤング)
北関東リトル選抜(リトル代表1 東日本)
稲沢中央ボーイズ(ボーイズ中日本ブロック)
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