ダルビッシュは「常に気にしていた存在。凄い刺激になっている」

 延長戦の末に敗れはしたが、反応は大きかった。「今になって分かりますよね。“あの時の投手”と言われる。凄い試合をしたなと。当時は色々な方に声をかけて頂いた。実際、監督になれたのも、そういう部分もあったかもしれない」と感謝を口にする。

 当時のライバルは、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で野球日本代表「侍ジャパン」の投手陣をまとめ、3大会ぶり世界一に大きく貢献した。現在もメジャーで活躍する姿に「常に気にしていた存在だったので、凄い刺激になっています。私はプレーヤーではないですが、彼に負けないように指導者として高校野球の世界で頑張っていきたい」と力を込める。

 甲子園という大舞台でダルビッシュと投げ合ったことは、かけがえのない思い出になった。「やっぱり甲子園は素晴らしいところ。夢があり、目指すべき場所だと思っています。一度は体験させてあげたい」。次は監督の立場で子どもたちを“聖地”に連れていくことを目標に掲げている。

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