
埼玉・幸手ひまわり幼稚園園長が抱いた「投げる力低下」への“危機感”
子どもたちの「投げる力」が弱まっているーー。埼玉県の幸手ひまわり幼稚園で野球教室が1月29日に行われ、開智未来高校の伊東悠太監督と西田樹教諭が指導した。「投げる力を身につける」ことをテーマに実施されたイベント。開催を決めた幼稚園側には、並々ならぬ”危機感”と、自分たちでは教えることができない事情があったという。
伊東監督は、「投げる力が弱いという課題を聞いて、園側と打ち合わせを重ねてメニューを組みました」と振り返る。試合形式など実戦メニューも可能だったが実施せず、要望に合わせたという。
「投げる力」の低下は、生活様式の変化が影響している。飯島晴美園長は語る。「昔は川で石を投げたり公園でボールを投げて遊んだりする子はたくさんいましたが、今は禁止事項になっていることが多いです。以前、新聞で『子どもの投げる力が弱まっている』という記事を読んだこともあって、ずっと課題に感じていました。『この子たち、本当にできるようになるのかな、大丈夫かな』と」。
実際にスポーツ庁も、「新体力テスト」のボール投げにおいて、最近10年では男女ともに低下傾向にあるというデータを発表している。また、自分たちで“教えられない”ことも悩みだったという。「子どもたちは石やボールではないものを投げてしまう可能性もあります。ボールは取り合いになることや、顔に当たることもあるので、普段の保育でも緊張感を持って行っています」。単純な動作としての難しさだけでなく、様々なリスクを抱えているのだ。
そこで、かつて読売巨人軍の野球振興部に勤務していた伊東監督が、日本高野連と日本野球機構(NPB)が企画した「キッズファーストアクション」を受けて、今回の教室開催に至ったという。候補となる園を探し、活動に理解のある幸手ひまわり幼稚園に声をかけ、実施が決まった。

園庭で行われた教室には年長の園児41人が参加。的当てや玉入れを楽しみながら、正しい投げ方を学んだ。「『楽しかったな』という気持ちが残ればいいかなくらいでした」と伊東監督は話すが、教室は大盛況。最後の挨拶を済ませると、子どもたちからは「もう終わっちゃうの?」と寂しげな声も漏れた。
飯島園長は、念願の投げ方指導を実施できたことに満足げだった。「自然の中で体をいっぱいいっぱい動かして、たくさん食べるのが、私たちの幼稚園ですから。子どもたち同士で遊んで、その中で育つものがすごく大きいと思っています」と思いを明かした。園庭で仲間と楽しみながら体を一生懸命に動かす園児を、笑顔で見守っていた。
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