
日本最大級の野球屋内練習場「SPONOBA」が東京・墨田区に開業
都内で1人でも存分に練習できる環境だ。トップアスリートの競技力向上から幼児の運動遊びまでをサポートする、日本最大級の野球屋内練習場「SPONOBA(スポノバ)」のオープニング記念イベントが5日、東京都墨田区で行われた。元巨人監督・高橋由伸氏と前ロッテ・荻野貴司外野手がゲストで参加し、最先端の設備が整っている施設をアピールした。
「SPONOBA」を立ち上げたトレーナーの木村匡宏氏は「現代は子どもたちが野球をやる環境が限られている。ここで遊んで学んでいってほしい」と、トップアスリート以外の初心者も大歓迎の姿勢を示す。「トレーニングウエアを着たことがない人でも気軽に来てもらって構いません。最初はジーパンにTシャツでもいい」と、より多くの人の利用を期待している。
木村氏はプロ野球選手を含めたトップアスリートのサポートを続ける一方で、野球の裾野拡大にも目を向けている。子どもたちの野球人口が減っている現状を「野球をやりたくても、やれない子どもたちが一定数いると感じています。道具の高騰化や共働き世帯の増加などで、野球を始めるハードルが少し高くなっている」と分析。「ちょっと野球をやりたいなという時、足を運んでいただけるような場所にしたい。体験を通して、野球に触れる機会を増やしていけたら」と力説した。
施設には18.44メートルの距離で投球練習ができるブルペンや、マシン打撃のレーンに加え、ウエートトレーニングのさまざまな器具なども設置。硬式球だけでなく軟式球もそろえられており、各選手の体力や能力に合わせた練習プログラムが組まれるという。体の歪みを整えるコンディショニングルームもある。
ピッチングマシンは変化球をランダムに設定できるほか、近年の著しい球速上昇に対応し、重量が少し軽めの球でホップするような軌道も体感できる。打球速度や方向も瞬時にデータ分析されるなど、最新鋭の設備の中で練習に没頭できる環境となっている。
「サードプレイス」を意識…「自分と向き合える場所が必要」

トップアスリートにも個性があり、それぞれ体の使い方が異なる。成長期の子どもたちには、体への負担を軽減するためにも、なおさら各人に合った練習方法が求められる。木村氏は「体の発達を考えると、8~10歳ぐらいで反射的な動きができるようになるのが大事です」と説明。「基礎的な動作から学んでいって、それを積み重ねながら、成功体験を1つ1つ積み重ねていくことが必要」と続けた。
その後は「言語的なフィードバックの『今のは良かったね』『できそうだね』などにつなげます」という。「次に体の刺激になります。筋肉をしっかり使い、骨を使い、神経を働かせる。そういうことによって体も発達していく。この3つをビルドアップしていき、『できるかも』という自己高揚感を高めていくのが大切です」と解説した。
その前提にあるのが、それぞれの体に合った練習となる。高橋氏も「子どもの頃から自分に合った練習をするのが、野球を長く続けていける秘訣になる」と強調。荻野も「怪我をしないためにも自分に合った動きを子どもの時から身につけてもらいたい」と語った。
もう1つ、木村氏が意識するのは「サードプレイス」。自宅などから隔離された心地よい“第3の空間”にしていきたい考えがあり、「学校でもチームでもなく、自分と向き合える場所が必要な時がある。いろんなものから解放されている中で、サポートしていけたらいい」と力を込めた。
都会に開業した、新コンセプトの屋内スポーツ複合型施設。野球の楽しさを体験できるスポットの1つとなりそうだ。
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