逆方向に強い打球を打つには 坂本勇人も実践…アウトコースを制する“踏み込み足”

公開日:2025.09.24

文:First-Pitch編集部

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内田順三氏が伝授、坂本勇人も取り組んだ練習法

 小学生からプロ選手まで「アウトコースをどうやって打つか」は、打者にとって共通するテーマだ。広島と巨人で打撃コーチや2軍監督として鈴木誠也(カブス)、坂本勇人(巨人)らを育てた名伯楽・内田順三さんは、打者が踏み込む「足元の動き」に着目。長い指導歴で築き上げた理論を通じて、着実な成長を目指すためのポイントを探る。【記事下の動画を参照】

 内田さんは、若手時代の坂本がスランプに陥っていた時期に「外のボールを打てるようになりたい」と本人が望んだ背景を回顧。不調脱出の鍵として「真ん中や外のボールに向かう際、(ステップする前足の)つま先が浮いて力が伝わりにくくなっている」と分析し、2人で取り組んだ練習があるという。

 具体的には「前の足を閉じる意識で壁を作り、内転筋を締める感覚を養うこと」が重要で、インパクト時の体重移動をスムーズにし、スイングに強さを生むことに集中する。練習方法としては、かかとにゴルフボールなどの小さめのボールを置いて、足元の動作を確認しながらティー打撃を行う。

 内田さんは「ボールをかかとに置き、ヒールを上げた状態で打って、体重がどこに乗っているかを意識した後、ボールを外してヒールを下ろして打つことでバランスを作る。この繰り返しで(外角球を打つ際の)感覚が身体に染みつき、スイングが安定する」と語る。自宅でも簡単に取り入れられ、野球を始めたばかりの小学校低学年の子どもにも取り組みやすい。

 この練習が功を奏し、坂本はセンターから逆方向にもヒットや本塁打を増やすことに成功したと振り返る。アウトコース攻略は多くの打者が抱える課題だが、それだけに基本を見直す絶好の機会でもある。内田さんのメソッドは、野球に打ち込む少年たちや指導者にとって、打撃向上のヒントになるだろう。

【実際の動画】坂本勇人も実践した練習法 逆方向への強い打球を生み出す“踏み込み足”の使い方

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