構えで力むと「インパクトで緩む」 現役HR王が推奨…長打が生まれる“手の使い方”

公開日:2025.07.11

文:橋本健吾 / Kengo Hashimoto

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オリックス・杉本裕太郎がホームランや長打を生む秘訣を伝授

 小学生でも打球を遠くに飛ばしたい。小柄な選手ほどチームバッティングを求められ、打撃が小さくなってしまうことも少なくない。本塁打や長打を放つためのヒントは何か? オリックスの杉本裕太郎外野手は「できるだけ手の力を入れないこと」と力説する。

 力だけでは理想の打球を飛ばすことはできない。上半身が力むと、バットはスムーズに出てこない。結果、ボールを捉える確率は下がってしまう。特に小学生は体が成長段階で、重いバットを無理やり振る“手打ち”になりがちだ。

 プロ6年目の2021年に32本塁打でタイトルを獲得するなど、オリックスの主砲として活躍する杉本は、打球を遠くに飛ばしたい子どもたちに向け「はじめから力を入れないこと」とアドバイスを送る。構えの段階で力が入っているとどうしても体は硬くなり、「インパクトで緩んでしまう」と指摘する。

「一番は手の力を抜くこと。僕の場合は、そうすることで逆に力が伝わる感覚があります。体重移動も大切で、力を抜いて飛ぶっていうのを練習で探してほしいです。力を抜いて飛ぶ時が、自分の状態が一番いいと思っています」

 始動時は100の力を出さず、0から100になるポイントを日々の練習で見つけていく。体の成長とともに筋力がついてくれば「自分のスイングが常にできる状態をキープしていく」と言う。「相手投手は色々と緩急をつけてきますが、それにずらされないように。自分のスイングができれば、捉えきれなくてもヒットになることもあります」と強調する。

 まだパワーがない小学生でも遠くに飛ばすことを諦める必要はない。力だけに頼らないスイングを身につければ、自ずと長打は生まれてくるはずだ。

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