素材もタイプも主に3種類、それぞれのメリットとデメリットは?

 バットの素材は主に「金属」「カーボン」「ウレタン」の3種類で、それぞれにメリットがある。星店長によると、金属は値段が安く種類が豊富。店頭や通販サイトには1万円を切るバットがたくさん並ぶ。だが、飛距離が出にくい。

 最も打球を遠くに飛ばせるのはウレタン。どんな素材のバットで打ってもゴムでできている軟式球は変形するが、ウレタンは変形を最小限にとどめられる。一方で打った感触を味わいにくいと指摘されたり、価格が高いのがデメリットに挙げられたりする。カーボンは価格も飛距離もウレタンに近い。ウレタンとの違いは、繊維が何層にもなっているので使えば使うほど飛距離が出にくくなる。

 バットには「タイプ」が表示されている。主に「トップバランス」「ミドルバランス」「カウンターバランス」の3つ。トップバランスは重心がバットの先端にある。バットの遠心力を利用できるため、長距離打者用と言われている。ミドルバランスは重心がバットの中央にある。中距離打者向きで種類は一番多い。イメージ通りにバットを振れる感覚を持ちやすい。カウンターバランスは重心がバットの手元にあるため、バットを軽く感じる。

 星店長は「トップバランスと表示されていても、メーカーによってはミドルバランスに近いバットもあります。力がない選手の中には先端が重いトップバランスのバットを振りやすく感じる人もいます」と説明する。バットに関する表示は目安。失敗しないバット選びは、子どもたちがスイングした感覚が重要になる。

(間淳 / Jun Aida)

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