不調を補った“無形の成長” 東須磨少年野球部・中西啓仁くんを変えた主将の「覚悟」

文:First-Pitch編集部

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仲間を思いやる心でチームを牽引する主将の自覚

 子どもたちの“がんばった瞬間”を記録して応援する企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。First-Pitchでは、日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回は兵庫の学童チーム「東須磨少年野球部」の中西啓仁(ひろと)くん(6年)です。

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 かつての中西くんは好機で打席に立っても、甘い初球を静かに見逃す場面が目立った。しかし、指導者の教えを胸に刻み、今ではストライクを果敢に捉えにいく積極的な打者に変貌を遂げている。全日本学童軟式野球大会の神戸大会初戦、主将として背番号「10」を背負う姿には、昨日の自分を超えようとする確かな意志が宿っていた。

 打撃で快音が響かない苦しい展開の中でも、思考は止まらなかった。1死三塁の好機で四球を選んだ直後、相手守備のわずかな隙を見逃さず、一気に二塁を陥れる好走塁を見せた。自分のバットで結果が出ないからこそ、足でチャンスを広げる。技術的な不調を精神的な強さで補う。その姿勢こそが、中西くんが手に入れた無形の成長だ。

「バッティングで結果が出ていなかったから、相手の隙を突いてチャンスを広げたかった」

 中西くんの強靭な下半身とスタミナは、週3回の努力に支えられている。平日の月、水、金曜日は朝5時に起床し、自宅近くの山を登る。一定のペースを保ち、自身を追い込む朝の習慣が、試合終盤でも崩れない投打の安定感を生み出した。捕手としての送球に課題を感じながらも、投手としての台頭も予感させる多才さは、たゆまぬ努力の賜物だろう。

「主将という肩書きが、彼を大きく変えた。以前は自分のプレーで引っ張るタイプだったが、今では周囲への目配りや気配りができるようになった」

 中谷龍矢監督は、苦境に陥った時に中西くんがタイムをかけ、仲間に声をかける姿に全幅の信頼を寄せている。技術以上に、自己犠牲を厭わず仲間をサポートし、周囲から応援される選手へ。昨日の自分を更新し続ける主将の背中は、頂点を目指すチームの“光”となっている。

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