“自分本位”のプレーから脱却 東須磨少年野球部・村上蒼一郎くんに芽生えた「自覚」

文:First-Pitch編集部

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マウンドの“孤独”を知り仲間を救う言葉を手にした外野手

 子どもたちの“がんばった瞬間”を記録して応援する企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。First-Pitchでは、日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回は兵庫の学童チーム「東須磨少年野球部」の村上蒼一郎くん(6年)です。

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 相手の気持ちを理解したことで、自身の殻を破った。村上くんは、高い運動能力を持ちながらも、どこか自分本位なプレーが目立つ選手だった。しかし、昨秋から経験したマウンドでの記憶が視野を大きく広げた。全日本学童軟式野球大会の神戸大会初戦で外野から響いたのは、ピンチに陥った投手へ「リラックスして、楽にいこう」と寄り添う、温かな励ましの声だった。

 投手の苦しみを肌で知ったからこそ、かける言葉の内容が変わった。以前にはなかった「他者への想像力」が、チームの緊張を解きほぐす武器となっている。技術面でも、肘が下がって怪我をしやすかった投げ方を修正。今では力強い送球ができるまでになった。理想のフォームを定着させるため、鏡の前で繰り返す“シャドーピッチング”が進歩の源だ。

「投手の立場を経験したことで、相手の気持ちを分かった声かけができるようになった」

 村上くんの成長は野球の技術に留まらない。かつてはマイペースな性格もあってか、家庭での約束を守れずに野球を辞めさせられそうになったこともあった。しかし、こうした苦い経験が「自覚」という名のスイッチを入れた。私生活の乱れがプレーの精度に直結することを学び、今は自分を律しながらグラウンドに立っている。

 中谷龍矢監督は、村上くんの高い身体能力を認めつつ、サインミスや走塁の凡ミスをなくすことが、さらなる飛躍の鍵だと期待を寄せる。ムードメーカーとして場を和ませる才能に、野球への深い理解が加わった時、背番号7は誰からも頼られる真の主力へと進化を遂げるだろう。

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