
ボールへの恐怖心を乗り越え成長…声とリーダーシップで導いた頂点
子どもたちの“がんばった瞬間”を記録して応援する企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。First-Pitchでは、日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回は兵庫の学童チーム「花谷少年野球部」の永井美妃(みき)さん(4年)です。
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かつて、白球は恐怖の対象でしかなかった。入部当初の永井さんは、飛んでくるボールに体がすくみ、フライを捕ることもままならなかったという。しかし、今の彼女に怯えた面影はない。武田均監督が「一番ボールを捕るポジション」である一塁へコンバートしたことが転機となった。送球や打球を繰り返し受けることで恐怖心はなくなっていった。
4年生のキャプテンを務める永井さんは、昨年行われた「第14回ジュニア春季トーナメント」でチームを優勝に導いた。早朝の試合が続き、チーム全体が重い空気に包まれがちな状況でも、背番号「10」の声は止まらなかった。武田監督が「女子でありながら引っ張ってくれる」と信頼を寄せる通り、卓越したリーダーシップで仲間を鼓舞し続けた。
打撃では2番打者としてチャンスメーク。好機を広げ中軸が一気に返す得点パターンで、試合を優位に進めた。ピンチの場面で静まり返るのではなく、誰よりも声を出し、良い雰囲気を作り出す。優勝という結果は、主将が作り出したチームの一体感の賜物だった。
「1人でも練習できるから、毎日練習してうまくなった」
もちろん、すべての恐怖が消え去ったわけではない。速い打球に対して恐怖心を感じ、弾いてしまうこともあると自身で振り返る。だが、主将は立ち止まらない。父にノックしてもらい、ボールを体で受け止める自主練習を繰り返す。フライ捕球の感覚を養うためにヘルメットを被って柔らかいボールを頭に当てるなど、工夫を凝らした練習にも取り組む。
武田監督は、型にはめずスケールの大きな選手に育てることを信条とする。主将として、一塁手として、チームの要となった永井さん。「全ての試合でしっかり声を出して、出る大会は全て優勝したい」。力強い誓いには、もはやボールを恐れていた頃の弱さはない。
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