5年生で1大会2HRの強打 打席では「余裕」…小野東スポーツ少年団・植竹哲慎くんを変えた“球際の経験”

文:First-Pitch編集部

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「捕れなかった悔しさ」が才能を開花させた

 First-Pitchでは、子どもたちの”がんばった瞬間”を記録して応援する新企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」を始めました。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回は兵庫・小野東スポーツ少年団の植竹哲慎(てっしん)くん(5年)です。

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 植竹くんは、チームの主軸として打線を牽引するだけでなく、堅実な守備で内野を支える遊撃手だ。5年生ながら背番号「6」を背負い、不動の1番打者として活躍。特に、8月に福岡で開催された「西日本学童軟式野球大会」では、チームの全5本塁打中2本を放つなど、才能をいかんなく発揮した。そんな植竹くんが、技術的な成果以上に成長を感じているのは、球際の守備に対する意識だ。初戦で飛びついたものの捕りきれなかった悔しい経験を、日々の練習に生かすようになった。

「ボールに食らいつくこと。絶対に捕る、諦めない」

 守備練習における意識の変化は、打席にも好影響をもたらした。園田達也監督は、植竹くんの成長について「打席で余裕ができたこと」と語る。以前は焦りから手を出していたような際どいコースの球でも、平然と見送れるようになった。追い込まれても余裕を感じさせる雰囲気は、迷いがなくなった証拠であり、監督が植竹くんの変化を確信した瞬間でもあった。

 速い球を投げる6年生の投手からも、センター前に鋭い打球を打てるようになったのは、その余裕がもたらした成果だろう。一方で、次の目標は「ファウルフライを全力で追いかけて捕ること」や「三塁の後ろのフライを捕ること」。常に1歩先のプレーを追求する姿勢が、さらなる成長への原動力となっている。

 日々の努力を間近で見守る園田監督は、植竹くんがうまくいかない時に練習を止め、選手と話し合う機会を設けてきた。その対話を通じて意識が変わり、球際でのプレーが格段に強くなったと感じている。技術的な成長はもちろんのこと、悔しさをバネに飛躍を遂げている植竹くん。彼の「成長のスコアブック」には、今日も新しい1ページが刻まれている。

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