「期待してる。任せた」…監督が認めた“瞬間” 小野東スポーツ少年団・山崎蒼令くんが臨んだ笑顔の打席

文:First-Pitch編集部

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不安を乗り越えて掴んだ笑顔と打棒、その裏にあった小さな勇気

 First-Pitchでは、子どもたちの“がんばった瞬間”を記録して応援する新企画「成長のスコアブック―昨日よりちょっとうまくなった日―」を始めました。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回は兵庫・小野東スポーツ少年団の山崎蒼令(そら)くん(6年)です。

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 山崎くんは、8月に福岡で開催された「筑後川旗第42回西日本学童軟式野球大会」で、チームを3位入賞に導く活躍を見せた。大会を通じて6試合で7割を超える高打率を記録し、チームの勝利に貢献。特に4回戦では左越えの先制ホームランを放ち、周囲の期待を大きく上回るバッティングを見せた。しかし、この華々しい活躍の裏側には、大きな不安を乗り越えた精神的な成長があった。

「打撃は自信なかったけど、笑って打席に立ったり、笑顔で審判に挨拶できた。楽しんで試合ができました」

 かつてはバットに当てることすら苦労したという。努力した結果、技術的な成長はもちろんのこと、何よりも大きく変わったのは、プレッシャーに打ち勝つ強い心だった。自信のなかった打席で、不安な気持ちを隠すのではなく笑顔で立ち向かうようになった。その勇気こそが成長の階段へと押し上げた。

 チームを率いる園田達也監督は、山崎くんの変化をこう語る。「普通のフライを捕るのがやっとだった時期から、グラウンドで安心感を与えてくれる存在へと変わっていった。打球に飛びついてでも捕ろうとする姿勢を見せるようになった瞬間から、大きな舞台でも活躍できる選手へと成長したと感じましたね」

 山崎くん自身は、悔しい場面も振り返る。ベスト8の試合で、守備のミスから先制点を許してしまったことだ。しかし、この悔しさもまた、さらなる成長への原動力となるだろう。園田監督から送られた「期待してる。任せた」という言葉は、山崎くんが日々積み重ねてきた努力と、それを信じて見守る大人の眼差しを象徴している。

 これからの目標として「次の大会で二塁打以上の長打、ホームランを打ちたい」と語る山崎くん。昨日の自分を乗り越え、次の大きな一歩をすでに心に描いている。

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