ただ振るだけじゃない…イメージを重ねて打撃開花 上中妻ニューフレンズ・村山翔くんのストイックな“探求心”

文:First-Pitch編集部

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4番の活躍もあと一歩、悔しさを糧に磨く打撃

 First-Pitchでは、子どもたちの”がんばった瞬間”を記録して応援する新企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」を始めました。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回は茨城・上中妻ニューフレンズの村山翔くん(6年)を紹介します。

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 8月2日、3日に茨城で行われたノーブルホームカップ決勝トーナメントに出場した上中妻ニューフレンズで、「4番・一塁」を任される村山くんだが、これまでバッティングに課題を抱えていた。投球とのタイミングが合わず、力のない打ち損じに倒れることも少なくなかった。しかし、この日は確かな成長の跡を見せた。「今日は合わせられてよかったです」。しっかりとタイミングをとらえ鋭い打球を放った表情には、確かな手応えがにじんでいた。

 その一歩を支えたのは、地道な反復練習だった。村山くんは自宅での素振りに、これまで以上の意識を加えて取り組んできた。ただバットを振るのではない。「ピッチャーをイメージして」「その練習をさらにもっとイメージして」と、頭の中に鮮明な対戦相手を描き、一振り一振りの質を高めてきた。その成果が、この日の快音につながったのだ。

 健闘はしたものの、チームは2回戦で惜敗。スコアボードに刻まれたのは、わずか1点の差だった。決勝トーナメント2試合で4打数2安打、四死球でも出塁しチームの得点に貢献してきただけに、悔しさは募る。「最後(決勝戦)までできるように頑張っていたので」。言葉の端々から無念さが伝わってきた。

「この負けた悔しさを生かせるように、次の大会のときは全力でプレーして、チームの一員になれるようにしたいです」

 向上心は、チームを率いる高野進一監督も認めるところ。村山くんは、自らを厳しく律するストイックな選手。冬の走り込みでは、監督が「そこまでやらなくてもいいのに」と心配するほどの練習量を自らに課す。4年生の頃から変わらないその姿勢は、チーム内で絶大な存在感を放っている。

 指揮官は彼の個性を尊重し、自主性に任せている。敗戦の悔しささえも糧にする心がある限り、村山くんの成長のスコアブックは、これからも確かな記録を刻んでいく。

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