“小学生の甲子園”の悔しさを力に変える成長力 明石ボーイズJr.・尾本泰駕くんの新たな挑戦

公開日:2025.09.24

更新日:2025.09.25

文:First-Pitch編集部

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全国の舞台で募った悔しさ…力みをなくすスイングの発見

 First-Pitchでは、子どもたちの“がんばった瞬間”を記録して応援する新企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」を始めました。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回、紹介するのは8月に行われた“小学生の甲子園”「高円宮賜杯 第45回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント」に出場した明石ボーイズジュニアの三塁手・尾本泰駕(たいが)くん(6年)です。

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 尾本くんは副主将を務める頼れる存在だ。チームは初出場の全国大会で初戦突破。しかし、「練習では絶好調だったけど、試合では緊張して本来の力が出せなかった」と、技術的な成果とは異なる悔しさを胸に刻んだ。この経験が大きな変化をもたらした。

「負けてる場面でもみんなで声を出して頑張った」

 全国舞台で味わった緊張と力み。その原因を克服するため、尾本くんは「力まずバットを振る」ことを意識した練習ではエンドランの練習を取り入れ、体を硬くせずにバットを出す感覚を掴もうと試行錯誤した。フォーム修正の意識は、日々の素振りやティー打撃にも及んだ。

「体が硬いので足が外に上がっている。内側に足を入れていこう」

 筧裕次郎監督からの助言だった。アドバイスを受け、尾本くんは自分の弱点と真摯に向き合った。技術的な課題を克服しようとする努力の先に、「全国大会を経験したからこそ、大舞台でもこれから緊張せずプレーできる」という自信を手に入れた。

 技術的な成長だけでなく、内面的な変化を筧監督は評価している。「(本来の力を出せなかった)経験を活かし、取り組む姿勢が変化してる」と語り、チームが円陣を組む中で自ら意見を述べるようになったことも成長の証しと感じている。

 勝敗や成績だけでは測れない、内面的な成長。それは、悔しさを力に変える強さであり、失敗から学び、次の一歩を踏み出す勇気だ。尾本くんは次なる挑戦として「プレー中は思いきり喜んで野球を楽しむ」と笑顔で語った。そうした思いを胸にプレーすることで、技術も自然と上がっていくはずだ。

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