“小学生の甲子園”で知った「準備の大切さ」 明石ボーイズJr.・谷田一真くんが掴んだ自信と課題

公開日:2025.09.23

更新日:2025.09.25

文:First-Pitch編集部

XFacebookLineHatena

大舞台での経験がもたらした冷静な自己評価と次の目標

 First-Pitchでは、子どもたちの”がんばった瞬間”を記録して応援する新企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」を始めました。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回、紹介するのは8月に行われた“小学生の甲子園”「高円宮賜杯 第45回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント」に出場した明石ボーイズジュニアの捕手・谷田一真くん(6年)です。

◇◇◇◇◇◇◇

 谷田くんはこの夏、“小学生の甲子園”と称される大舞台に立った。多くの観衆が見守る中、自身のプレーを冷静に遂行ができたと振り返る。一方で得点圏に走者を置いたピンチの場面では追い込まれるような感覚に陥り、声を出しにくかったと悔しさをにじませた。この言葉からは単なる技術的成果を超えた、客観的な自己評価と精神的な成長が見て取れる。

 大会前には本番を想定した練習もこなした。筧裕次郎監督は、走者を置いた実戦形式の練習を多く取り入れたと語る。実戦で起こり得る複雑な状況に対応できるよう、選手一人ひとりの判断力を養うためだった。

 この練習が、谷田くんの「大舞台でも緊張せず自分のプレーができた」という自信につながった。大舞台で見せた冷静なプレーの裏には、日々の地道な準備があった。

「得点圏の場面では、声を出しにくく追い込まれる気持ちになった」

 チームは2回戦で敗退したが、すでに次の目標を見据えている。「オリックスジュニア」に選出されたエースと「一緒にプレーできる期間は短いのでバッテリーで勝ちたい」と語る。この言葉は、単に勝利を求めるだけでなく、かけがえのない仲間との時間を大切にし、共に高みを目指すという深い思いを物語る。

 筧監督は、谷田くんの成長を高く評価した。

「大舞台でもキャッチャーとして冷静に判断できていた」

 勝利が全てではない。大舞台で自分自身と向き合い、次の課題を見つける――。この夏、谷田くんが手にしたのはスコアブックには記されない、かけがえのない心の成長だった。

少年野球の成長を手助けする情報を専門家が紹介…無料登録で指導・育成動画が250本以上見放題

 野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」(ターニングポイント)では、無料登録だけでも250本以上の指導・育成動画が見放題。First-Pitchと連動し、小・中学生の育成年代を熟知する指導者や、元プロ野球選手、トップ選手を育成した指導者が、最先端の理論などをもとにした練習法や、保護者の悩みに寄り添う食事法、成長期の子どもとの向き合い方などを紹介しています。

■専門家70人以上が参戦「TURNING POINT」とは?

■TURNING POINTへの無料登録はこちら

https://id.creative2.co.jp/entry

トレンドワード