不平不満が噴出する“我が子への肩入れ” 欠かせぬ存在も…パパコーチに必須の心得

中条ブルーインパルス・倉知幸生監督が回顧するパパコーチ時代
「選手全員が我が子」――。少年野球において、チームに所属する選手の保護者が指導を担う“パパコーチ”が、心がけるべき考え方かもしれない。2022年に「高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント」を制した石川県の少年野球チーム「中条ブルーインパルス」の倉知幸生監督は、自身のパパコーチ時代、この考え方に基づいて指導に当たった。これに反して自分の子どもに指導が偏ると、チーム内で不平不満が噴出しかねない。
「我が子だけが上手くなってほしいという考えはなく、野球をやっている選手全員に上手くなってほしいと心から思っていました。他のチームを見ると、我が子に肩入れして、我が子が卒団すると同時にやめてしまうパパコーチもいる。それだけは避けたかったんです」
倉知監督は2008年に、当時小学3年生の長男とともに中条ブルーインパルスに入団した。4年生以下のチームでパパコーチを2年間務めたのち、2010年から監督に就任。次男、三男も入団し、息子3人が同時に在籍する年も経て、3人が卒団した後も指導現場の最前線に立っている。
自身は高校卒業後、社会人軟式の佐川急便北陸支社でプレーした。もともと指導者になる道は考えていなかったが、子どもと接するうちに醍醐味を知り、「どっぷりハマった」という。技術だけでなく人間性も育もうと情熱を注げるのは、「選手全員が我が子」という考え方が根底にあるからだ。
自宅では熱血指導も…「グラウンドはグラウンド、家は家」

とはいえ、グラウンドを離れれば自分の子どもがかわいく見えるのは親の性。自宅で息子とキャッチボールをしたり、素振りを見たりする際は、思わずいつも以上に熱が入った。
倉知監督は「グラウンドにいる時は『自分の子どもだけ』という目で見られるのが嫌でしたし、本当に全員を上手くしてやりたかったんです。その分、家では自分の子どもにグッと焦点を合わせ、厳しく接していました」と当時を振り返る。
「息子3人が卒団した後も、同じモチベーションで指導を続けられるのだろうか……」と悩んだ時期もあった。ただ、「『自分の子どもがいなくなったら弱くなった』とは言われたくない」と、三男が卒団してからはより一層気合いが入った。それが、2022年の学童日本一という成果に繋がった。
「グラウンドはグラウンド、家は家。グラウンドでも自分の子どもに付きっきりになってしまうと、他の親から不平不満が出るはず。それは何よりも避けないといけません」と倉知監督。パパコーチがチーム運営に欠かせない存在であるからこそ、グラウンドにおける意識づけを徹底する必要がありそうだ。
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