NPBジュニアに必要な“打者の条件” 打球が飛ばなくても…合否分ける「アジャスト力」

文:First-Pitch編集部

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西武ライオンズジュニアの選考で注目する「振る力」と身体能力の相関関係

 NPBジュニア入りをかけた選考会では、限られた時間でいかに自分のポテンシャルを証明できるかが問われる。野手選考において、埼玉西武ライオンズジュニアの白崎浩之代表や宮田和希投手コーチらは打球の質だけでなく、将来性を見据えた細かな動作に目を光らせていた。指導者や保護者が知っておくべき、トップレベルの選考基準がそこにはある。【記事下の動画を参照】

 昨年行われた二次選考の打撃練習では、全選手が同じ条件でバットを振った。白崎代表はスイングスピードや当たり具合だけでなく、「アジャスト、調整能力というか、合わせるなとか、やろうとしているな」という姿勢を重視した。成長段階にある小学生にとって、体格によるパワーの差は避けられないが、投球への適応能力は技術向上の土台となるからだ。

 投手の視点から評価した宮田コーチは、タイミングの取り方や振り切る力に着目した。特に「下半身から力を伝えられている子のほうが、スイングは強くなる傾向がある」と分析。打球が飛ばなくても、正しい体の使い方ができていれば「改善したらもっと飛びそう」と、“伸びしろ”としてポジティブな判断材料になるという。

 昨年から本格導入された体力測定も重要な指標だ。30メートル走やジャンプ、足踏みの回数を測るタッピングなど、数値化されたデータが選考材料に組み込まれている。運営に携わる田中宏征氏は「ジャンプだと、野手の切り返しのスピードに表れる」と説明する。元プロの経験による感覚と定量的な数値を組み合わせることで、より精度の高い選考を目指している。

 選考に参加する選手は普段の力をいかに出せるかがポイントになる。目の前の結果に一喜一憂して、自分の形を崩してしまう子もいるという。「しっかりタイミングを取れているかと、強く振れているか」を宮田コーチが挙げているように、まずは最大限の力を発揮できる準備が欠かせない。たとえミスショットがあっても、自身の体を思い通りに動かそうとする意識や、測定数値に表れる基礎体力の高さが、合格への切符を引き寄せる要素になる。

【実際の動画】NPBジュニアで求められる打者の特徴とは 体力測定も導入…西武Jr.選考会の様子

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