
「Baseball5」第3回日本選手権ユースの部男子でMVPに選出された岩村敬太朗
新たなスポーツとして浸透しつつある“男女混合5人制手打ち野球”のBaseball5。今月17、18の両日には横浜武道館で「第3回日本選手権」が開催された。チーム「HANASAKI5」をユースの部(13歳以上18歳未満)優勝に導き、ユースの部男子MVPに選出された岩村敬太朗選手(埼玉・花咲徳栄高3年)は「Baseball5をやっていると、硬式野球に生きるところがたくさんある」と力説する。
Baseball5は、2017年にWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が野球・ソフトボール振興策の一環として発表した新スポーツで、国際大会が開かれるなど年々浸透している。基本的なルールは野球・ソフトボールと同じで、ゴムボールを自分でトスし、拳や手のひらで打つ。バットやグラブなどの道具を使わず、ボール1球で楽しめるのが特長である。
主将としてHANASAKI5を優勝に導いた岩村は、2017年夏の甲子園で優勝を飾るなど高校野球の強豪として知られる花咲徳栄高硬式野球部で昨年、主に「1番・セカンド」で活躍した。「昨年4月、侍ジャパンBaseball5代表の本池(太一)監督と六角(彩子)コーチが花咲徳栄まで来てくださり、『こういうスポーツがあるよ』と体験会を開いてくださったこと」が、未知の競技との出合いだった。
昨夏の埼玉大会4回戦で昌平に延長10回タイブレークの末に敗れて硬式野球部を“引退”したが、岩村の青春には続きがあった。侍ジャパンBaseball5代表に選出され、9月にメキシコで開催された「第2回WBSCユースワールドカップ」に出場した。
日本代表は7位で、「楽しかったけれど、いいプレーができず悔しさも残った」という思いを胸に帰国。その後、花咲徳栄高の男子硬式野球部員6人、女子ソフトボール部員3人、女子硬式野球部員1人の総勢10人(全員3年生)でHANASAKI5を結成し、練習を積んできた。練習内容は「実戦あるのみ」だそうで、“Bチーム”と紅白戦を繰り返したことが最も効果的だったという。
素手でプレーするBaseball5…研ぎ澄まされた“グラブの芯で捕る感覚”

「Baseball5はまだ野球ほど広まってはいませんが、両立してやっていけば、野球にも生きるところがたくさんあるので、どんどん広まってほしいです」と岩村は力を込める。Baseball5に取り組んだことで、野球の内野手としてもハンドリングが上達したと感じている。
「野球でグラブの網の部分でばかり捕っている選手は、Baseball5となった時に素手で捕ることができません。もともと本池監督から『グラブの芯で捕る練習になるよ』と言われていましたが、それを凄く実感しています」とうなずく。
素手でボールを扱うのは、グラブを使うより難しい。しかも、一辺18メートルの正方形のフェアゾーン内で行われるBaseball5では守備陣は打者との距離が近く、鋭い反射神経も求められる。
ファースト、セカンド、サード、ショートにミッドフィルダーを加えた5人で守るBaseball5で、ミッドフィルダーとして野球で言うところの投手付近にポジションを取ることが多かった岩村。「横浜隼人Clovers」とのユースの部決勝では、サッカーのゴールキーパーのように打者へプレッシャーをかけながら、ライナーをダイレクトキャッチする場面があった。
「守備では、相手打者の打球がどこに飛ぶかを読みながらプレーしています。特に決勝で対戦した横浜隼人Cloversの平野(将梧選手)、星(優大選手)、蛭田(真白選手)は侍ジャパンでチームメートだったので、癖や目線で予測ができました」と明かす。こうした至近距離での駆け引きや読みも野球に大いに役立ちそうだ。
岩村は4月から国際武道大に進み、硬式野球部に入る予定。「いったん大学野球に集中しますが、その先でいつかまたBaseball5に取り組むことがあるかもしれませんね」と夢を広げる。野球技術の向上に役立つ上、競技人生の幅を広げることにもつながれば何よりだ。
トップ選手を育成した指導者が参加…無料登録で指導・育成動画250本以上が見放題
野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」(ターニングポイント)では、無料登録だけでも250本以上の指導・育成動画が見放題。First-Pitchと連動し、元プロ野球選手やトップ選手を育成した指導者、少年野球の現場を熟知する指導者が、最先端の理論などをもとにした確実に上達する独自の練習法・考え方を紹介しています。
■専門家70人以上が参戦「TURNING POINT」とは?
■TURNING POINTへの無料登録はこちら




