小6で最速120キロ超…巨人Jr.の絶対エースと“隠し玉” 逸材W左腕の球速アップ術

巨人ジュニアの投打のキーマン、香川幹大と割石有音

 11年ぶりの頂点へ“W左腕”がチームを引っ張る。26日に開幕する逸材小学生の祭典「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2025」(神宮球場、横浜スタジアム)に出場する読売ジャイアンツジュニア。「能力の高い選手が揃って、誰をどこで起用しても期待に応えてくれる」という今年のメンバーの中で、西村健太朗監督が注目選手に推すのが、背番号「18」を背負う香川幹大(かんた)選手(6年=西埼玉少年野球)と、打線の主軸も担う割石有音(わりいし・ゆうと)選手(6年=文京パワーズ)の2人だ。

 エースナンバーが示すように「投手陣の柱」と指揮官が信頼を置く香川くんは、身長157センチ、体重59キロの体躯から最速125キロを投げ込むサウスポー。「野手がエラーをしたら、自分のテンポが悪いせい。そう責任を持って投げています」と、堂々たるマウンド捌きでチームに流れを呼び込む。

 小学1年で野球を始め、NPBジュニアに憧れを抱いたのは4年生のとき。そこから、120キロを超える球速をアピールできるまでになった要因は「股関節の使い方を覚えたこと」にあるという。大谷翔平投手(ドジャース)も使うプライオボールでのトレーニングを覚え、自宅やジムで実践。同時に体の柔軟性も高めると「5年生の時に一気に速くなりました」。巨人ジュニアの活動にもただ一人、プライオボールを持ち込んでいる。

 ジュニアの仲間たちについては「守備が上手い子もたくさんいるし、僕以外にもたくさんいいピッチャーがいて、優勝を目指せるチームだと思います」と力強い。5番、6番を担う打撃面も期待され、「みんなで一戦必勝で頑張ります」と抱負を語った。

左のロングヒッターとして、大田コーチも「期待しかない」

巨人ジュニア・割石有音【写真:高橋幸司】

 同じく背番号「9」のサウスポー・割石くんは、身長161センチ、体重57キロから最速122キロを投じ、打っては4番を担う。「今年は全国経験もそれほどないチームの子が多い」と西村監督が語る中で、割石くんは特に「あまり知られていない“掘り出しもの”」と、選考を通して見いだした才能だ。

 小学1年から野球を始め、ジュニア入りを目指すようになったのは「去年くらいから」と割石くん。バットに確実に当てるコンタクト力と、球の速さを磨いてアピール材料にした。球速を伸ばせた要因を聞くと、「肩甲骨周りのストレッチを毎日続けたこと」。その柔軟性は独特なバッティングにも生かされているようだ。

 現役時代に強打で鳴らした大田泰示コーチも、割石くんには「期待しかないです」と言う。「ゆったりしたフォームに見えるんですが、スイングも速くてスイング軌道も長くとれて、どのゾーンに来ても飛ばせる感じがする」。勝負を決める左のロングヒッターとして信頼を寄せており、本人も「自分が投げたり打ったりして、チームが勝てるように頑張りたいです」と力強く話してくれた。

 6年間ジュニア指導に関わってきた西村監督は、4か月間の短い活動期間の中でも、「柔軟性にしろ体幹の強さにしろ、伝えたことを平日に実践してきている子は顕著に伸びてくる。僕らの目から見ればわかります」という。盟主のユニホームを背負ってきた一流の厳しい目で指導を受けた逸材たちが、本番でどのような活躍を見せてくれるのか注目だ。

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