上手くなるには目標設定や課題認識が不可欠 練習メニューは子どもが決定

「本人が理解、納得した上で練習するのが最も効果的です。注意するのは危ないことをした時、約束を守らなかった時くらいです。中学生以降に自分で考える準備として動作の基礎を伝えた後は、会話の中で子どもたち自身がメニューを決めるようにしています」

 並木さんは「練習すれば必ず上手くなるわけではないと思います」と話す。練習をパフォーマンスアップにつなげるためには、目標や練習の目的、課題の認識や手段の選択が不可欠だと考えている。例えば、投手をしている長男は、球速10キロアップを現在の目標に掲げている。

 がむしゃらに走り込んで投げ込みをする方法でもいずれは目標を達成できるかもしれないが、怪我のリスクを伴う。それよりも、柔軟性を高め可動域を広げ、体幹と連動させる身体操作トレーニングを取り入れることで、より球に力が伝わる体の使い方を追求する方法をメインに選ぶ。

 並木さんは「子どもたちが自分に何が必要かを考えて、取り組むことが大切だと思います。考える習慣や体の知識や感覚は将来に生きるはずです」と語る。決して自分の感覚や価値観を押し付けず、息子たちの目標や考えを尊重した上で客観的な提案やアドバイスをしている。そして、子どもたちが自ら練習したいと思うように、ひと工夫を凝らす。

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