技術向上には柔軟性も大切、普段の姿勢が野球の成長の度合いに影響
もし少年時代に戻って体を作り直せるなら、須永さんは横の動きに加えて、柔軟性を身につけるべきだったと強調する。特に、肩甲骨や肩甲骨周りの胸郭、股関節の柔軟性はプレーに影響するという。
「投手の場合、肩と肘を地面と平行になるように上げて投げるのが理想ですが、肩甲骨が硬いと肩だけが上がってしまい、上半身の力みにつながってしまいます。投げる時は体のひねりを使うので胸郭が重要ですし、股関節は体重移動に欠かせないので、硬いと上手くバランスが取れません」
子どもたちを指導するアカデミーでは、肩甲骨を寄せたり開いたりして可動域を広げるメニューなど、練習の最後に必ず5分間のストレッチを取り入れている。その場で柔軟性を高めることが目的ではなく、自宅でストレッチを習慣にしてもらう意図がある。柔軟性を高めるため、須永さんは「普段の姿勢が重要」と力を込める。
「背中を丸めてスマートフォンやゲームを長時間していると、肩甲骨が硬くなります。ソファに浅く腰かける時間が長くなれば、股関節が硬くなり、骨盤もゆがんでしまいます。その体のまま野球をしても思うように上手くなりません。怪我をするリスクも高まります。自分自身の選手生活を振り返っても、もっと早い時期から柔軟性を意識していればよかったと感じています」
投球や打撃で無駄なく力を伝えるために大切な「横の動き」と「柔軟性」。少年野球からの積み重ねが、体ができ上がってからの成長曲線へとつながる。




