投球・送球が弱くて失速…改善方法は? 球速アップ専門家が指摘する“手のひら”の角度

公開日:2025.06.29

更新日:2025.09.19

文:First-Pitch編集部

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「耳の後ろで放す感覚」が決め手、球威を増す正面投げの極意

 力強くキレのあるボールを投げるためには、リリースの際の手首の使い方が重要になる。球速アップに特化した米国式野球アカデミー「Be an Elite」を運営する松本憲明さんは「手のひらの向き」に注目し、投球時に肘が先に前に出る「肘抜け」や、手首が寝てしまうことを防ぐドリルを推奨している。鍵を握るのは“引く意識”だ。【記事下の動画を参照】

 ボールの回転は綺麗なのに、相手に届かず失速してしまう——。幼少期は体の大きさや筋力でカバーできるが、中学・高校とカテゴリーが上がっていくと、ライバルとの差は大きく開いていく。松本さんは「肘が(先に)出てしまう投げ方をすると、手首が遠心力で寝てしまうことが多い。すると手のひらが上向きになり、ボールの下を切って投球が抜けやすくなります」と、弱いボールになる原因の1つに挙げる。

 そこで、松本さんが推奨するのが「リリース時に腕を引く正面投げ」。投げる方向に向かって体を正対し、トップを作りリリースの際に腕を引くようにして投げるドリルだ。リリース時に腕を引く意識を持つことで、手首が立ち、強いボールを投げられるようになる。

「リリースで腕を引くと、手首が寝づらい。なおかつ、頭の後ろで離すイメージを心がけてほしい。感覚的にはかなり後ろ。耳の後ろで“投げて引く”ぐらいのイメージでも大丈夫です。ボールを強く叩けるようになります」

 プロ野球選手のリリースの瞬間を見ても、手のひらは上を向いておらず、手首がしっかりと立って投球しているのがわかる。このイメージで練習を重ねて、強い球を投げるための正しいリリースを身につけていきたい。

【実際の動画】“投球が抜ける”悩みを解決 球速アップの専門家が推奨する「リリースで引く正面投げ」

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