変化球を克服…頭と体で覚える「交互打ち」 元ドラ1が伝授、必要な“間とタメ”

文:橋本健吾 / Kengo Hashimoto

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2002年ドラフト1位で日本ハムに入団した尾崎匡哉さんが子どもたちに指導

 中学生になると、直球だけでなく変化球への対応も必要になってくる。タイミングを合わせるのに最初は戸惑う選手も多いだろう。2002年ドラフト1位で日本ハムに入団し、14年間の現役生活を送った尾崎匡哉さんは「短い距離でもいいので、ボールを長く見ることが大事」とアドバイスを送る。

 2014年に現役引退した尾崎さんは現在、少年野球の指導を行う傍ら、兵庫県・宝塚市でパーソナルジム「匡 workout」を経営。野球塾も同時に開講している。主に小、中学生を中心に打撃、守備、投球の基本を伝えているが、子どもたちから多く質問を受けるのは「変化球への対応」だという。

 基本的に小学生はストレートのみだが、中学生になると変化球が解禁されるケースが多い。打者はタイミングを崩されずに対応することが求められる。実際にマシンなどで変化球を打つ練習も効果的だが、より簡単に行える方法もある。

「短い距離でもいいのでノーバウンドとワンバウンドと打ち返す。打者はどっちが来るか分かりません。ワンバウンドならタイミングが遅れますが、その瞬間に体が開くのを我慢することが大切。長くボールを見るイメージを持つことができれば、変化球も対応できるようになります。あとは数をこなしていく」

 ポイントは“間”を作ること。投げた瞬間はストレートと感じても、前足が地面に着いた時にタメを作り、体が突っ込むことを我慢する。変化球といってもカーブ、スライダー、フォークなど種類はたくさんあるだけに、数多くの軌道を“脳と体”で覚えていくことも大事になってくる。

【次ページ】【実際の動画】元ドラ1が伝授「間とタメ」が必要 変化球を克服する“ワンバウンドとノーバウンド打ち”

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