打席ではどのコースを待っている? 3人の歴代ホームラン打者が明かす理論

公開日:2021.12.01

更新日:2022.05.18

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内角?外角?歴代ホームラン打者たちは打席でどのコースを待っていたのか

 歴代のホームラン打者たちは、どのコースに照準を合わせて打席に入っていたのか。金本知憲さん、山崎武司さん、広澤克実さんが、古田敦也さんの公式YouTubeチャンネル「フルタの方程式」で現役時代に導き出した答えを明かした。本塁打を放つゴールは同じでも、全員の考え方が違っていた。

 打撃技術の他にも、メンタルのコントロールや投手との駆け引きなど、様々な要素をクリアした選手が本塁打を量産できる、その一歩目となるのが、打席に立った時に「どのコースのボールを待つか」。個々のホームランアーチストによって違いがあった。

 広澤さんは現役時代、内角高めの速い球に照準を合わせていた。最もスピードを感じて本塁打を打つのが難しいコースを想定しておけば、他のコースや球種に対応できるという考え方だ。一方、金本さんは「内角を待つと体の開きが早くなってしまう。真ん中の甘い球も打ち損じてしまう」と経験を語った。打席で合わせていたのは真ん中より外角寄りの投球。外角の配球が7割から8割が占めるため「外寄りに目付をしていた」と明かした。

 山崎さんは、打席ごとに狙いを変えていた。楽天に所属していた当時監督だった野村克也さんが「いかに確率を上げるか」を説いたことから、配球を考えて投手が投げる確率が高いコースや球種を絞って打席に入っていた。その結果、39歳シーズンの2007年に43本塁打を記録してタイトルを獲得し、2009年にも39本塁打を放っている。

 三者三様のアプローチで現役時代に結果を残した。広澤さんは「どの待ち方が良い悪いではなく、根拠を持って、どのコースを待つのかを決めるのかが大事。そうしないと打撃スタイルが決まらない」とまとめている。

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