野球人口減少を食い止める打開策はある? 異色の“リーグ戦”を広げる元球児の挑戦

高校野球のリーグ戦を広げる阪長友仁さんが語る問題解決の糸口

 First-Pitch編集部では、野球に関わる人たちの疑問や悩みの解消につながるヒントを「First-Pitchコーチ」と題して紹介しています。各世代の現場で直面している「野球人口の減少」。元甲子園球児で、現在は高校野球のリーグ戦「Liga Agresiva」を全国各地に広げている阪長友仁さんは、問題解決の糸口を示しています。

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 僕たちは、野球をやる子どもが増えた方がいいと思っています。でも、大事なのは、子どもたちが「野球をやって良かった」と感じられるかどうかです。野球の価値を高めないと、競技人口を増やしても意味がないと感じています。

 極端な話、勝利至上主義者になる、自分だけが良ければいい、目先の結果だけ良ければいい、という人間になってしまう環境が大半を占めるのであれば、やらない方がいいです。

 野球は、ほかの競技以上にルールや動きが複雑で、色んなことを考えないといけません。打率3割で好打者、プロ野球のチームは勝率6割未満でも優勝……。失敗も多いスポーツなので、すごく人生に近いと思います。投手と打者は1対1の勝負なので、チームプレーのようで個人プレー。でも、守備は連係が必要ですし、打線をつないで点を取るチームプレーでもあります。これも、社会に通じるところがあります。

 敗戦や失敗を、次につなげる。諦めずにチャレンジする。こういう人材は、社会で活躍できるはずです。今は、野球の価値や意義を知っている人たちが、野球に触れていない方々に伝えられていない。もしくは、そうした環境が野球界で準備できていない印象を受けます。

 以前は、男の子といえば野球というのが一般的だったので、野球の良さを広げる必要はありませんでした。今は子どもたちの選択肢が増えています。野球の価値を伝えるために、リーグ戦で多くの選手が出場できる機会をつくり、選手や指導者がミスから学べる環境をつくるのもひとつの方法です。子どもたちが豊かになる枠組みを整えることができれば、自然と野球人口は回復していくと思います。

(間淳 / Jun Aida)

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